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中原寺について

住職
住職

前住職
前住職

「仏教は現代の闇を救うことができるのか?」
「浄土真宗の教えは人間の悩みに応えることができるのか?」

この二つの問いは私にとって生涯かけての課題です。なぜなら私自身が現代の深い闇の中を生きる一人であり、人間としての数々の悩みに惑わされながらあくせくと日々の暮らしをしているからです。人生はまことに一筋縄ではいきません。私たちは常に、何かに悩み、深い矛盾をはらんで生きています。
人間であるがゆえの悲しみ、人間であるがゆえのつらさ苦しみ、そのことに逃げることなく、その根源を本当の意味で見定めて、そこから立ち上がり直すことができる道が、ブッダが教えてくださる道であり、これに出遇うまでは、ひたすら歩むしかありません。ブッダ最後のことば「怠りなく精進せよ」を信じて。
私たちは闇が深ければ深いほど、悩みが多ければ多いほど、光を強く求めます。そしてその光に出遇ったときこそ真に生きる力が湧き出てまいります。まるで凍てついた身がいつか陽の光のはたらきにつつまれて、芯から温かくなるようなものです。
乱世といわれた鎌倉時代に90年の生涯をひたすら真実を求めて生き抜かれた親鸞さまは、人間であることをごまかさずに、欲望と自我に閉ざされた無明の存在ゆえに、「すべての生きとし生けるものを必ず救わねばおかない」との、やむことなき阿弥陀仏の慈悲の光が注がれているわが身であったと歓喜いたしました。その珠玉の言葉「念仏のみぞまこと」「世の中安穏なれ、仏法ひろまれ」を、私もまた根本命題として、自らの生涯かけて有縁の皆様とともに念仏の一道を世界に向かって発信してゆきたいと思います。

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毎月開かれている「親鸞聖人書簡集に学ぶ」講座は、
住職の解説と参加者のディスカッションで、参加者は真剣そのものです。

中原寺の歴史と写真

古くは天台宗で開基学禅坊が、甲斐国山梨郡牛奥村に一寺を建立したことに始まります。
中興といわれた永信は安貞二年に、親鸞聖人が聖徳太子の霊場を慕い等々力村の万福寺に入御の折に、聖人の御教化を受けて直ちに弟子となり浄土真宗に深く帰依しました。
正徳四年(1714年)には松平甲斐守より五反二畝十二歩の土地を与えられ、内一反二畝十八歩が境内に当てられたことが古文書に記されています。
享保五年(1720年)、住職正道の代に本願寺より木仏御免、聞光寺としましたが、安永八年(1779年)住職秀円の代に池平山中原寺と改号することになりました。永信より数えて教道迄十四代血脈相続されてきましたが慶応四年以後無住寺院となっていました。
大正二年、石川県能登より首都開教の志から東京荒川区に真宗教会を開設していた現住職の祖父と父(前住職)でしたが、昭和二十二年に前住職が中原寺の寺基を現在地に移転し今日に至っています。
この間、お念仏を広める熱き血潮が、多くの歴代住職やご門徒によって受け継がれてきましたが、近年堂宇も整い、婦人会、壮年会が中心となって定例法話会・例会・学習会・初参式・花まつり・門信徒ファミリーパーティー(素人劇や模擬店)・落語会・文化講演会等々、生涯通して親しんでいただくお寺として有縁の皆様と共に「あえてよかったね」を合言葉にして、活気あふれています。

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施設紹介

宿縁廟(しゅくえんびょう)

画像の説明

親鸞聖人のみ教えをいただくものが、中原寺を縁として多くの法の友と出遇うことができた。この有難き縁を末永く受け継いで、子や孫へお念仏が相続されていく為の分骨廟(合葬)。毎年3月に納骨をしています。
尚、お墓を持たない方のご相談にも応じています。
平成10(1998)年完成。

聞法会館(もんぼうかいかん)

画像の説明

法事・通夜・葬儀・法要・研修会時に使用する多目的ホール。
本堂の様子が同時中継できるプロジェクターや車椅子対応トイレ、エレベーターを備えています。
平成16(2004)年完成。

浄土真宗について

一.宗 名浄土真宗本願寺派(西本願寺)
一.宗 祖見真大師親鸞聖人(1173~1262)
一.本 尊阿弥陀如来(南無阿弥陀仏)
一.経 典浄土三部経
仏説無量寿経 (大経)
仏説観無量寿経(観経)仏説阿弥陀経 (小経)
一.教 義南無阿弥陀仏のみ教えを信じ、必ず仏にならせていただく身のしあわせを喜び、つねに報恩のおもいから、世のため人のために生きる。
一.宗 風宗門は同信の喜びに結ばれた人びとの同朋教団であって、信者はつねに言行をつつしみ、人道世法を守り、力を合わせて、ひろく世の中にまことのみ法をひろめるように努める。また、深く因果の道理をわきまえて、現世祈祷や、まじないを行わず、占いなどの迷信にたよらない。

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