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仏事と葬儀
中原寺の仏事
浄土真宗では、私たちがこの世に生を受けたその時から、阿弥陀如来のお慈悲のなかに包まれて人生を歩み、その生涯を終えると、阿弥陀如来のはたらきによってただちにお浄土に生まれ、仏のさとりをひらかせていただくことができると説かれています。ですから私たちは、その誕生から浄土にいたるまで、すべて阿弥陀如来のはたらきのなかに生かされているのです。
私たちの人生の節目には、さまざまな儀式(行事)があります。それぞれの儀式(行事)を行うのは、うれしい時も悲しい時も、静かに阿弥陀如来の前で合掌し、それまでの自らのすがたを省みるとともに、阿弥陀如来のお育てのなかにあるということを思い起して、感謝の気持ちからお念仏するご縁とするためです。
入門式(にゅうもんしき)
新しくお寺とのご縁を結び、浄土真宗門徒として生きることを阿弥陀如来の仏前に誓う儀式です。お寺のお仲間に入り、仏法をよりどころとし、手を携えて仏道を歩むスタートの始まりです。
「式次第」(例)
1、真宗宗歌
1、三帰依文唱和
1、表白文
1、読経(讃仏偈)
1、門徒式章授与
1、受式者誓いのことば
1、住職法話(浄土真宗とは)
1、門信徒会長祝辞
1、お寺の組織や諸行事、作法の説明
1、恩徳讃
初参式(しょさんしき)
新しいいのちをめぐまれたよろこびを、ご家族や縁者がそろってお寺にお参りをし、阿弥陀如来の前で、感謝のまことを捧げ、仏の子として健やかに生きることを誓う儀式です。仏教徒はお宮参りでなく、初参式にお参りします。
「式次第」(例)
1、三帰依文唱和
1、表白文
1、読経(らいはいのうた)
1、子ども式章、念珠、記念品授与
1、住職お祝いのことば
1、讃歌(小さきあこに)
仏前結婚式
結婚式は、尊いご縁によって結ばれたよろこびをご縁として、新郎も新婦も、ともにお慈悲のなかにあることを感謝しながら、念仏に薫る家庭生活をおくるということを、阿弥陀如来の前で報告する儀式です。
「式次第」(例)
1、参列者着席
1、開式の言葉
1、楽
1、新郎新婦入堂着席
1、司婚者(住職)入堂
1、勤行(表白、重誓偈)
1、新郎新婦参進
1、司婚・誓いのことば
1、記念念珠授与
1、新郎新婦焼香
1、司婚者祝辞
1、式盃の儀
1、閉式の言葉
通夜・葬儀(つや・そうぎ)
浄土真宗の通夜・葬儀は、故人もご遺族の方がたも、ともに阿弥陀如来のお慈悲のなかに救いとられているということに対して、感謝の気持ちから行う仏事です。遺された私たちも、その生涯を終えると、浄土に生まれさせていただくのですから、その浄土をみすえて、ますますお念仏をよりどころとして人生を歩ませていただくという思いで厳粛につとめます。
*臨終勤行(りんじゅうごんぎょう)
その生涯を終えるにあたり、これまで阿弥陀如来のお慈悲のなかでお育ていただいていることに対して、感謝の気持ちから行います。
枕経という場合がありますが、故人の枕元でおつとめをしているところから名づけられたものですが、浄土真宗ではこのようないい方をせず、お仏壇に灯明をつけ、その前で、或いはご本尊を安置しておつとめをします。
「通夜」式次第(例)
1、僧侶入堂
1、開式のことば
1、三帰依文
1、先請伽陀
1、表白文
1、焼香
1、正信念仏偈